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「自分にルールを課する」という仕事の流儀。

いしざわよしのりです。

つい先日、「セラミスト」のM先生にお会いする機会がありました。
SurgiTel Fate(x2.5)の納品ついでに、いろいろとお話を伺うことができました。

あ、先に。セラミストとは何ぞや?と思われる方もいらっしゃると思いますので、ご紹介を。
「セラミスト」 とは、いわゆる歯科技工士さんです。しかしただの技工士さんではありません。

通常、歯科技工士さんというのは、歯の治療で使う「かぶせ物」などを作るのをお仕事にしているのですが、

セラミストは、歯の被せ物の中でも、 陶材だけを専門に扱い、
セラミックの被せ物だけを作っている方ことです。
そういう技術的が求められる仕事に特化している、プロフェッショナルの方です。
(M先生は、ご自身のことを、修行中の身と言っておりましたが。。。)


全部はご紹介できませんが、ひとつだけ。

M先生は、あえて、お仕事の依頼を断ることもあるそうです。

つまり、精度が高く、患者さんへ満足以上のものを提供するためには、精度の高い技工物だけではなく、製作前の段階にも精密なステップが必要であると。

===
歯科治療で使われる「かぶせ物」ですが、技工士さんがきっちり精密に作れば良いというわけではない。歯科医院サイドで行う精密な印象採得や、元の歯の情報を限界まで伝えるための、高解像度のデジタル写真も必要になってくる。充分引き伸ばせないような写真だと、情報が少ないから、再現できない。そういう精密な情報を渡された上で、ようやく自分の仕事が始まる。その、歯科医院と歯科技工士のコラボレーションがあってはじめて、患者さんに満足以上のものが提供できる。

だから、一定のクオリティをクリアしている印象や画像などの情報が、「得られないだろう」という場合は、お断りするか、もしくは一度研修を行って、歯科医院のスタッフのみなさんへ、そういう情報のやりとりのルールを、お伝えする。
===

それは、患者さんを満足させたいという思いだけではなく、取引先である歯科医院からの信頼にもつながる。だから自分のルールにのっとった仕事をしたいと。

まさに職人。


職人とはいえ、この考え方は、人とかかわる方には共通するものがあると思うんです。

例えば、お客様が私に、仕事を依頼してくださったり、知り合いを紹介して下さったりします。
そのときには、「いしざわに言っとけば安心」とか「彼に任せてみよう」というお考えがあるはず(?)ですが、そういう期待とか信頼は、結果を残していくことで蓄積されていくものです。

そして時には、その蓄積は、一個の凡ミスであったり、
期待するクオリティに達しなかったとき、もろくも崩れてしまいます。


だからこそ、「自分は、こういう顧客に対して、このクオリティの価値を提供する」というルール(=戦略?)が自分の行動指針を決定し、顧客を特定し、求めるクオリティを規定するわけですね。

戦略が重要だ!ということは知っていますが、このように体現されているのを見るのは、
やっぱりモチベーションがあがりますね。「おれもやったる」的な。

勉強になります。

ちなみに、M先生のオフィスは、もうキレイなアトリエのようでした。
デザイナーのソファやチェア、テーブル、おしゃれなオーディオ機器、アーティスティックなオブジェとかオモチャとかがある応接間(趣味の部屋?)。
その隣にはとてもクリーンなラボ。

正直、「技工所」の概念が覆されました。

そこで淹れていただいた、香ばしいエスプレッソをいただきながら、自分のためにもなるお話しをいただいたわけです。

M先生、ご馳走様でしたー。

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